皆さんは「お金」についての知識は、どの程度おありですか?
給料が低い、税金が高い、将来が不安、などなど。
コロナ禍によって収入が不安定になり、お金の知識を身につけたいという方が増えてきたのではないかと思います。
そんな方向けに、今回はFP(ファイナンシャルプランナー)3級資格の取得に向けて、勉強法を解説していきます。
という方には、以下サイトが参考になるので、ご参照ください!
資産運用や税金の知識を増やしたいと思い、FP3級を受験したいものの
という方も多いと思います。
今回は、そんな方向けに
2022年、FP3級に合格した私が、
独学でも合格可能な勉強法を解説していきます。
こんな方におすすめ
- お金について勉強したくて、FP3級を受験する人
- 独学での勉強プロセスを知りたい人
独学での勉強に不安を感じている方は、ぜひ読んでいただき、合格につなげてほしいと思います。
そもそもFP3級とは?
厚生労働大臣より職業能力開発促進法第47条1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受けて日本FP協会が実施する国家検定です。
いわば、取得することで「国家資格」となります。
資産、負債、顧客の性格、収支など、さまざまな情報を分析し、より豊かなライフプランニングを構築していく為の資格です。
次に、FP3級試験の詳しい内容について、見ていきましょう。
試験は「学科試験」と「実技試験」の2つがある
FP3級の本試験には、「学科」と「実技」の2種類があります。どちらか一方が不合格になってしまった場合でも、次回の試験ではいずれか不合格の科目のみ受験することが可能です。
以下に、2021年度実施されたFP試験の概要をまとめました。
◆学科試験、実技試験の共通事項(2021年度)
受験資格 | FP業務に従事している者、従事しようとしている者 |
受験手数料 | 学科と実技6,000円。どちらか一方3,000円(学科または実技のみ受験可能) |
申込方法 | 郵送もしくはインターネット |
試験日 | 年3回(5/23、9/12、2022年1/23) |
合格発表 | 6/30、10/25、2022年3/4 |
◆学科試験(2021年度)
実施機関 | 金財・日本FP協会(共通の内容) |
試験時間 | 10:00~12:00(120分) |
出題形式 | マークシート60問(〇×式30問、三答択一式30問) |
合格基準 | 36点以上/60点満点 |
◆実技試験(2021年度)
実施機関 | 日本FP協会 | 金財 |
試験時間 | 13:30~14:30(60分) | 13:30~14:30(60分) |
出題形式 | マークシート20問 | 事例形式5題 |
合格基準 | 60点以上/100点満点 | 30点以上/50点満点 |
選択科目 | 資産設計提案業務 | 個人資産相談業務または保険顧客資産相談業務のどちらかを選択 |
試験当日は、午前に「学科」、昼食時間を挟んで午後に「実技」を受験します。両方合格して初めて資格取得という流れです。
と疑問に思う方もいるかもしれませんが、そのような具体的業務は一切なく、実例を題材とした文章から適切な選択肢を選ぶ、応用問題形式です。
試験機関は2つある
試験機関は、日本FP協会と金融財政事情研究会(金財)の2つがあります。
特にどちらを受けても資格としての価値は変わりませんが、業務で保険を扱う方や、保険への関心が高い方は、実技試験で金財の「保険顧客資産相談業務」を受験されることをおすすめします。
※本稿では、日本FP協会の受験内容に沿って解説しております。
正答率60%以上で合格!
「学科」「実技」ともに、60%以上の正答率で合格となります。
と油断してしまうかもしれませんが、
「学科」は60問中、36問以上は正解していないといけません。
試験内容は6分野に分かれている
FP試験は6つの分野に分かれております。
ポイント
①ライフプランニングと資金計画
②金融資産運用
③タックスプランニング
④リスク管理
⑤不動産
⑥相続・事業承継
それぞれの分野の特徴やボリュームを押さえておくことで、学習計画が立てやすくなり、合格に近づくので覚えておきましょう。
合格率は90%前後!(日本FP協会の場合)
当初の合格率を見た私は、こう思いました。
以下のデータによると、
参考(2022年1月実施分)
・学科試験(日本FP協会):87.01%
・実技試験(日本FP協会):90.75%
・金財学科:62.52%
・金財実技:53.14%
日本FP協会実施の試験の方が、受験者数も多く合格率が高いことが伺えます。
この傾向から、特にこだわりがなければ、
日本FP協会を受験し、参考書を購入することをおすすめします。
独学での具体的な勉強方法について解説
これまでFP試験についての全体像を解説してきました。
それらの情報を基に、合格するための勉強方法について解説していきます。
最低80時間の勉強時間を確保しよう!
FP試験に合格するなら、一般的に2級は150~300時間、3級は80~150時間が必要と言われています。
大体が働きながら勉強をされると思うので、
FP3級は、2~3ヶ月の期間が目安となってきます。
あくまで目安ですので、自身の仕事環境、家庭状況に合わせて前後する場合がありますので、スケジュールをしっかり立てていきましょう。
合格するだけなら1ヶ月でも可能
FP3級は難易度的に、比較的簡単な部類の内容と言われています。
基本的には、出る問題と傾向もほぼ決まっているので、スケジュールを立てて効率的に勉強すれば30時間程度でも合格は可能です。
しかし、そのような勉強だけだと、合格後も勉強し続けて知識をアウトプットしていかないと、実際の生活には役立ちにくいと思います。
出る問題のみ勉強するのではなく、基本はしっかりと余裕のあるスケジュールを立てて、ライフプランニングに活かせる勉強をしていきましょう。
試験日までの日数を逆算してスケジュールを立てよう!
余裕があるスケジュールは、2ヶ月程度、80時間と説明しました。
ここで重要なのが、休息日を設けること!
副業でもそうですが、時にはリフレッシュして余裕を設けることで、集中できる力を蓄えることができるのでおすすめです。
1週間に5日勉強日を設けるとして、計80時間の勉強時間と仮定すると
合格までに必要な1日の勉強時間は
80時間÷40日=2時間
と計算されます。
人によっては、仕事が忙しく1日1時間しか取れない方もいると思います。そんな時は、期間を長めに設定しましょう。
ポイント
まずはざっくりでも良いので、勉強時間がどれぐらい取れるか計算してみましょう
インプットよりも”アウトプット”の時間を作ろう!
まずは何を勉強したらよいか分からない方も多いと思います。
そんな時に、一番やってしまいがちなのが、
インプット(参考書を覚える)に時間をかけ過ぎて、練習問題などの演習に時間を割けない
確かにゼロの状態から知識を覚えるには、参考書が一番ですが、
武器を買っているだけで、使い方を知らないし、自分の弱点はどこなのか分からないままですよね!
重要なのはできるだけ、「過去問題」に時間をかけることです。
演習問題を解くことによって、自分の苦手な分野を知り、重点的に理解できるよう効率的に勉強できるからです。
トータル80時間の勉強時間を配分するとしたら、
参考
・参考書を覚える・・・20時間
・過去問をひたすら解く・・・50時間
・見直し、予想模試を解く・・・10時間
最初の2週間で参考書を一回りし、残りの1ヶ月半はひたすら演習・実践に費やすイメージを持つと良いでしょう。
おすすめの参考書・過去問サイトを使った勉強法を紹介!
参考書や過去問、演習本は学習に必須です。
参考書で知識を身につけ、問題を解くことによってアウトプットされるので、参考書・問題集をセットで持っておくと良いでしょう。
実際に私が購入したのがこちらです。
- '22~'23年版 ユーキャンのFP3級 きほんテキスト (ユーキャンの資格試験シリーズ)
- 2022年9月試験をあてる TAC直前予想模試 FP技能士3級
おすすめの理由として、
ポイント
・1日分の勉強時間ごとにセッション分けされていて、無理なく続けられる
・過去問だけでなく、専門家による予想問題も掲載されている
・イラストや図表が多く、見やすい
という点が挙げられます。
\気になった方は、リンク先からチェックしてみてください!/
「ユーキャンのきほんテキスト」でまずは知識をインプット
「ユーキャンのきほんテキスト」を使って、FP3級試験分野の知識をインプットしましょう。
- 参考書にアンダーラインを引く
- ノートに重要なポイントをまとめる
など、自分の覚えやすい勉強法で理解していきましょう。
また、1日ごとのセッションの最後に練習問題が掲載されており、簡単にアウトプットも出来るようになっております。
32日間で終了するような構成ですが、
1日2時間を目安に勉強してみたところ、2週間ですべての範囲を終了できたので、インプットに時間をかけ過ぎずに学習できます。
問題集は「FP3級ドットコム‐過去問道場」のWEBサイトがおすすめ!
参考書でのインプットを終えたところで、
私は過去問の問題集を買わずに、過去問が掲載されているWEBサイトを利用することにしました。
「FP3級ドットコム‐過去問道場」では、
参考
- 最新法令対応済の学科・実技の過去問をクイズアプリで解ける
- 無料で利用できる
- 1問ごとにイラスト入りの解説文がある
など、問題集を買わなくてもスマホで手軽にアウトプットできるので超おすすめです!
また、過去問からランダムに60問問題が出され、実際の試験形式でも演習できるので、自分の点数はどれくらいなのか、苦手分野はどこかなどを一発で知ることができます。
2008年から最新の年度までの過去問すべてが揃っているので、アウトプットにはもってこいですね!
仕上げとして「TAC直前予想模試」をやってみる
WEBサイトの演習問題で、8割くらい取れるようになったら、試験までの10時間の勉強時間は模試を受けてみることをおすすめします。
すでに出題された過去問ではなく、TACの専門家が予想した本試験の予想問題集が、よくあたると評判です。
参考
- 本試験の予想問題が3回分掲載されている
- 実技でよく出る問題の計算ドリルがある
- 頻出分野のみをまとめた「つめこみノート」が付いてくる
など、直前に試験の雰囲気を味わっておく為の仕上げとして、購入するのがおすすめです。
まとめ
以上の勉強方法を2ヶ月続けてきた結果、
学科8割、実技9割の正答率で合格することが出来ました。
知識をアウトプットすることで、理解も深まっていったように感じました。
合格したからゴールではありません。
- 若いうちから資産運用について考えたい
- 税金や保険についての基礎知識が欲しい
という方には、FP3級は役立つ資格なので、効率的な勉強法で合格を目指し、今後の人生をより豊かなものにしていきましょう。